南天の不規則銀河 NGC55
2024-11-28


先日嬬恋村で紫金山・アトラス彗星を撮影した際、もう一台の赤道儀でNGC55という銀河を撮影してきました。この銀河は不規則銀河という変わった形をした銀河ですが、日本から見える銀河の中ではM31、M33に次ぐ明るさです。これまで一度も撮影してなかったのでせっかく嬬恋まで行くのだからぜひ撮ってこようと思ったわけです。この銀河は南中高度が15度しかなくてなかなか難しい対象です。
さらにATLUX赤道儀の調子がよくありません。今年の5月にメンテナンスをしたのですが、0℃に近い寒さのせいかガイドが安定しないのです。さらにガイド星がオフアクシスガイドでみつかりません。写野を少しずらせて何とかその場をしのぎました。ドタバタした結果が下の写真です。詳しいデータはこちらで。

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不規則銀河といっても棒渦巻銀河をエッジ方向から見ているのだと思いますが、良く見ると暗黒帯などがあってなかなか面白いです。もう一度時間をかけて撮ってみたい対象です。なお、下は2020年3月に同じ場所と機材で撮影した電波銀河ケンタウルスA(NGC5128)です。これもNGC55同様に南中時も地平線からわずかしか顔をのぞかせません。

禺画像]

どちらも画角はほぼ同じなのですが恒星の大きさを見ると今回のNGC55撮影時の空の状態がとても良かったことがわかります。
[天体観測]

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