東村山の電波によるHROで困っていたのはアマチュア無線のHF帯及び50Mhzで送信すると感度抑圧によってHROの受信ができなくなってしまうことでした。そこでFROで使っていたハイパスフィルタを使うことを考えました。ただこれは帯域が54MHz〜1000MHzで、53MHzだとロスがありそうなこと、75ΩのF型接続なので50ΩのM型端子と接続するとさらにロスが増えそうだったのですが、ダメ元でやってみました。写真の一番右が東村山用のHPFです。アンテナ側のM型接栓とはMメス-Fメスのアダプタを介して接続しています。
結果的に18MHzと50MHz(当然ですが)を除いてFT8で送信しても全くHROFFTの画面に影響は出なくなりました。下は18MHzの送信状態ですが、FT8の信号が感度抑圧ではなくノイズとして見えています。これは18MHzの3倍の高調波が54MHzとなるためと思われます。
ところで肝心のHROのエコーですが、やはり若干弱くなった印象はあります。今回のオリオン座流星群を東村山のHROで見ようと思ったのですがノイズが非常に強く出て肝心の所で観測ができませんでした。直近の24日からの3日間がHPF挿入後のものです。数は少ないですが日周変化はしっかりと捉えられています。
ゲイン設定が変わったことも影響していると思いますが、ノイズが酷かったのがHPFを入れたことで多少改善し、観測不能となるような状況は今のところ見られません。下は最もノイズが少ないときのHROFFT画面です。いつもこのくらいならばもう少しゲインを上げられるのですが、なかなかそうは行きません。
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